抄録
IT化に伴って空間的な物理的障壁の解消が進むことで, 地方の不利益が解消されるという期待は強いその一方で情報基盤の整備がもたらすストロー効果も心酒己される. 本論文では買い物行動を対象に, 同一個人がタウン及びサイバー空間上でどのような目的地選択行動を行っているかを実験によって明らかにした. この結果, サイバー空間の抵抗は非常に低く, 急激なストロー効果が発生する可能性のあること, また, 個人の意識の中ではタウン及びサイバーウォークは代替関係だけではなく, 補完的にも捉えられていることが明らかになった.