2003 年 20 巻 p. 703-710
日本の主要コンテナ港はアジアの競合港の出現に伴ってハブ機能が低下しているが、その要因に日本の高い港湾関連コストが挙げられる。我々は、船会社へのバースの専用貸しではなく、各船がどのバースででもサービスを受けることができるような複数バースの共同利用方式を提案しており、すでに効率的な船の係留バース決定方法を検討している。しかし、このバース決定問題ではターミナル内のオペレーションの詳細は考慮しておらず、バース決定に必要となる船の荷役時間へのターミナル作業の混雑状況や荷役機器の台数等の影響は検討していない。本研究では荷役機器の台数等を考慮した、コンテナ船の荷役作業時間予測モデルを開発する。