2003 年 20 巻 p. 711-719
本論文では新規に開港するベトナム・ホーチミン港の東アジアコンテナ海上貨物輸送市場に与える影響について, 均衡アプローチに基づき分析した.ここでは2010年時点を想定し, 1000, 3000および6000TEUという3クラスの船型が投入可能な市場を想定した.その結果, ホーチミン港では3000TEUクラスの船舶が中心的に導入され, ハイフォン港から香港シンガポール港への貨物の中継を行うことがわかった.また, 香港, シンガポール港の政策変更の影響を強く受けることがわかった.