土木計画学研究・論文集
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ファジィ推論を用いた都市政策評価のための立地均衡モデルの構築
大森 貴仁高木 朗義秋山 孝正
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2004 年 21 巻 p. 255-264

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抄録

都市計画におけるさまざまな場面で土地利用を予測することは重要であり, これまでにも数多くの土地利用予測モデルが開発されてきた. その中でもロジットモデルを用いた立地均衡モデルは, プロジェクト評価を整合的に行えることから現在広く活用されている. しかし, 人は同じ状況でも異なる行動をとることがあり, 立地選択行動においてもこのような曖昧さがあると思われる. そこで本研究では, 従来の立地均衡モデルに曖昧性を考慮することのできるファジィ推論を組み入れ, その適用性について検討した. その結果, 推計精度の高い人間的な立地行動を表現することが可能になり, 構築したモデルが都市政策を評価する方法の一つになることが示された.

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© 社団法人 土木学会
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