土木計画学研究・論文集
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スマトラ沖地震の経済被害評価
小池 淳司大田垣 聡
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2006 年 23 巻 p. 273-280

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抄録

2004年12月に発生したスマトラ沖地震の被害では, 直接的な人的・物的被害に加え長期的な経済的被害が懸念されている. 特に経済的被害は, 被災国経済だけに留まらず, 広く世界各地に拡大していると考えられる. しかしながら, その経済的被害を直接的に計測することは困難である. そこで, 本研究では空間的応用一般均衡分析を用いてスマトラ沖地震の経済的被害を評価する手法の提案と実証分析を目的としている.具体的には, 被害状況を被災国の経済に対して, 物的被害による生産効率性の低下および資本初期保有量の減少, 人的被害による労働初期保有量の減少とモデル化を行い, 経済的被害の空間的帰着を実証分析により明らかにした.

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