2006 年 23 巻 p. 497-504
本研究では、日常的な交通行動として通勤交通行動に着目し、交通と健康分野における既往研究からパネルデータによる調査・分析が必要性を検討し、2万枚の通勤交通行動と健康に関するアンケート調査及び、30名の被験者による通勤交通手段転換実験を行った。その結果、通勤交通行動がBMIに影響していること、歩数増加とがBMI、HbAlc等の改善を介して生活習慣病の罹病率低下に寄与する可能性があることを確認した。また、健康増進に関して簡単なシナリオ分析を行い、交通手段転換による健康便益についても検討した。