土木計画学研究・論文集
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実務における消費者余剰アプローチの適用を目指した便益計測方法
毛利 雄一桐越 信安部 勝也
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2006 年 23 巻 p. 667-674

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抄録

実務で道路事業の費用便益分析を実施していくうえでは、経済理論と整合の図られた交通需要予測方法を理解し、本来どのような方法で交通需要予測を行って便益を計測する必要があるか、また実務で適用可能な交通需要予測方法を理解し、どのような前提条件で便益を計測するのかを整理しておく必要がある。
そこで本論文では、経済理論から正確に便益を計測するための交通需要予測方法と現段階での実務への適用可能な交通需要予測方法を整理したうえで、経済理論からより正確に便益を計測するための交通需要予測方法として、Wardropの第1原則に基づく確定的利用者均衡配分を発展させた高速転換率内生化利用者均衡配分を提案した。

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