土木計画学研究・論文集
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GISと需要変動型利用者均衡配分を用いた道路ネットワーク耐震化の便益評価
長江 剛忠藤原 友朝倉 康夫
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2007 年 24 巻 p. 233-242

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抄録
本研究では, 地震発生時の道路施設損壊が引き起こす経済損失に対し, 道路ネットワーク耐震投資の効果分析のための枠組みを提案する. 本手法は, 地震発生時にリンク損壊がもたらす社会的費用に着目し, 交通混雑コスト, 旅行時間増大およびOD経路途絶によるトリップ取りやめコストの3つのコストを明示的に考慮する. 具体的には, まず, 需要変動型の利用者均衡配分モデルを用いて, これら3つの社会的不便益を計量する. 次に, 地理情報システム (GIS) を用いて, 想定する地震シナリオに即したネットワークパターンを与え, 耐震化前後での年間社会的費用を計算することで道路ネットワーク耐震化の効果分析を行う.
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© 社団法人 土木学会
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