2007 年 24 巻 p. 693-702
スイスのRail2000政策では、主要駅間を一定時間内で結ぶとともに、パターンダイヤを導入して乗継ぎ利便性向上を図っているが、わが国でこのようなシステムを導入する場合、便利な乗継ぎを実現するための一般的条件は明確ではない。
本研究では、まず、公共交通独特のネットワークの特徴を考慮しながら、このようなパルスタイムテーブルシステムの成立基礎条件を明らかにした。次に、明らかにした成立条件を使って例として取り上げたネットワーク上でパルスタイムテーブルシステムを構築し、乗継ぎの良否を示す指標を用いて乗継ぎ状況の変化を確認し、成立条件が妥当であることを確認した。