2010 年 27 巻 p. 589-594
本論文では、ボトルネックが複数存在する状況下では、入口制御の効果が途中のボトルネックで吸収され、下流のボトルネックには適切に伝わらないことを指摘し、道路ネットワーク上の遅れをボトルネックでの待ち行列として代表させ、最適制御解を算出する流入制御モデルを提案するものである。実用に適したモデルの構築を目指しており、本モデルでは、実務上必要な事項を制約条件として設定し、線形計画法により最適解を算出する。首都高速道路ネットワークにおいて実際の交通データを用いて、モデルの適用性を確認した。