2010 年 27 巻 p. 935-940
エコドライブに伴うアクセルやブレーキを加減する運転操作が、交通混雑の激しい場面においても効果があるか否かを、実際の道路における走行調査によって明らかにした。その結果、混雑している状況下においても消費燃料が削減されることを確認した。削減量は約5~9cc/km、率にして5~7%程度と考えられる。一方、エコドライブによって旅行速度が低下する傾向が見られ、それによる燃料消費率の増加分は約2.2cc/kmと見積もられる。この程度の増加であれば、上述したエコドライブによるそもそもの消費燃料の削減効果は相殺されないと考えられる。