日本世代間交流学会誌
Online ISSN : 2758-5905
Print ISSN : 2185-7946
若手家庭科教員が抱える世代間交流の課題
‐乳幼児と中学生のふれ合い体験の実践に着目して‐
叶内 茜
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 10 巻 p. 39-47

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抄録
本研究では、 中学生と乳幼児の世代間交流である「ふれ合い体験」 について、 企画・実施者の立場である中学校家庭科教員が抱えるふれ合い体験実施上の課題を明らかにすること、および既存のふれ合い体験がどのような内容で行われているのか、 その実態を明らかにすることを目的とした。 若手教員へのヒアリング調査からは、教員自身が幼い子どもとかかわる機会があまりないことや、ふれ合い体験を含む保育学習に関する情報が少ないこと、 教員になった後に保育領域に関する研修等の学習の場が少ないこと、ふれ合い体験先の新規開拓の難しさ等が課題として挙げられた。 Web 上の公開情報を中心に分析した実態調査からは、ふれ合い体験が 「乳幼児施設訪問型」 「地域交流拠点訪問型」 「園児来校型」 「親子来校型」 の4つのパターンに分けられること、それぞれのパターンにみられる具体的な活動内容を明らかにすることができた。
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© 2021 日本世代間交流学会
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