小・中学校の空き教室を活用したシニアスクールの世代間交流

抄録

本報告では、岡山市にある小・中学校の空き教室を利用したシニアスクールを対象としてそこに見られる世代間交流の特徴を明らかにすることを目的とした。関係資料を分析した結果、シニアスクールは、年間50名前後を受け入れ、学校組織として開校日数が異なる3教室が設定されていた。30名余の教授陣から成り立っていた。それぞれの教室で全教科のユニークな学習内容に取り組む一方で、利用している小・中学校の運動会等に参加したり、コミュニティサポーターとして地域の保育園や幼稚園の幼児へのかかわりをはじめ、学年ごとに児童生徒への学習支援を行ったりしていることがわかった。