抄録
本論文は、宮崎県西都市の国道219号で行われたFWD舗装構造の逆解析結果について述べるものである。FWDは動的載荷システムであるが、その逆解析は通常、静的理論が用いられている。ここでは、動的理論解析であるDSGTを逆解析に適用し、同結果をAASHTOと日本鋪道の手法による解析結果と比較検討を行い、動的解析の必要性について吟味している。その結果、路床の弾性係数については3手法の結果に差異は認められなかったが、残存TAについては動的解析では小さめに評価され、特に弱い舗装の場合にそれが顕著に現れることが分かった。