舗装工学論文集
Online ISSN : 1884-8176
ISSN-L : 1884-8176
融雪装置を導入した空港アスファルト舗装の耐荷性能
八谷 好高江崎 徹松崎 和博坪川 将丈水上 純一
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 10 巻 p. 9-16

詳細
抄録

空港基本施設の積雪による交通障害を防止するための方策として融雪装置の導入が有効と考えて, 一連の試験研究を実施した. 室内試験からは融雪装置を導入することによっても変形や動的安定度に及ぼす影響はほとんどみられないことがわかった. また, 融雪装置を埋設した実大規模試験舗装に対する載荷試験からは, たわみやわだち掘れの変化する状況が融雪装置の有無や種類, それらの埋設深さによって大きくは変わらないことがわかった. さらに, 繰返し走行載荷により生ずる累積変形は表面に近い層ほど著しいものの, 航空機荷重により融雪装置に生ずる応力は十分に小さいものであることも確認された. これらのことから, 融雪装置の空港アスファルト舗装への導入については十分可能であると結論づけられる.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top