抄録
平成16年5月に「特定都市河川浸水被害対策法」が施行された。同法で指定された地域では、車道においても新設の場合は、透水性舗装などの雨水流出抑制効果のある舗装を設置する必要がある. しかし, 透水性舗装はこれまで車道への適用が少なく, 舗装としての耐久性が確認されていない. そこで, 本研究では室内試験, 実大舗装試験, 実道での試験舗装を通じて車道透水性舗装の耐久性に影響を与える要因と対応策を検討した. その結果, 路床土の種類により浸水による耐久性に対する影響が異なり, 粘性土の場合は舗装外への雨水排水や舗装厚の増し厚が必要であることが分かった.