抄録
公共工事における品質確保に関する法律の施行や性能規定発注方式舗装工事の増加により, ポーラスアスファルト舗装に用いられるポリマー改質アスファルトH 型 (PMA-H) の品質保証はますます重要になってくる. そのためには, PMA-H の製造から, 混合物製造, 施工, 供用ならびに再生利用までの全過程を対象とした品質劣化の評価が必要である. PMA-H に対する使用過程のうちの貯蔵時の劣化に関する検討は材料の品質保持期限 (賞味期限) を左右するものであり, 重要である. ここでは, 使用過程のスタート点である PMA-H 製造直後から混合物製造までの, タンク内での貯蔵時品質劣化について, 室内パイロット装置を用いて研究し, 貯蔵における品質保持期限について考察した.