抄録
路上再生路盤工法のひとつに, フォームドアスファルトとセメントを併用したセメント・瀝青安定処理工法がある. フォームドアスファルトは, 加熱アスファルトに微量の水と空気を添加し泡状化したものであり, その製造には専用のフォームド化装置を用いる. また, 混合物の配合設計にも室内用のフォームド化装置が必要となる. 本研究は, 本工法の混合物の配合設計の簡素化・汎用化を目的に, フォームドアスファルトと他の瀝青材による混合物の特性値を比較し, 専用のフォームド化装置を使用することなく配合設計ができる代替設計法の検討を行った. その結果, 発泡剤をアスファルトに添加した発泡アスファルトやアスファルト乳剤を瀝青材として使用する, 代替配合設計法の適用が可能であることが判明した.