抄録
舗装の耐久性は最も基本的な技術課題である. 中央高速道路府中舗装工事 (調布IC~日野橋間, 延長11.4km) は昭和42年11月 (1967年) に供用開始し, 20年以上にわたり修繕を行うことなく良好な路面を保持してきた. この要因を検討した結果, アスファルト混合物の配合の考え方にあると判断した. それは骨材間隙率を基にした容積配合設計的な考え方を導入したことにある. 本検討は, 既に提案している「骨材粒度から骨材間隙率を求める計算式」を用いて, 広範な工種・工法のアスファルト混合物の配合に適応できるかを検討した結果, 提案した骨材間隙率計算式の妥当性を確認したものである.