抄録
車道舗装に適用されるブロックの形状寸法は、車輌荷重に対する抵抗性を経験的に考慮して、一般的には 10×20cm程度である。しかしながら、近年の景観性向上に関する要望から、車道舗装においても大版ブロックの適用が期待されている。そこで、大版ブロックの車道舗装への適用を図る目的で、ブロックの形状寸法、厚さ、路盤K値を要因とした車輪走行模擬試験装置 (ロードシミュレータ) による載荷試験を行い、大版ブロック舗装の供用性能の評価とブロック下面の引張応力などを測定した。また、FEMによる理論解析結果も含めて大版ブロック舗装の構造的挙動を検討し、車道舗装に適用する大版ブロックに必要なブロック厚さと寸法比率、および、路盤K値などについて考察した。