ペット栄養学会誌
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研究報告
オロット酸が糖尿病犬の血糖コントロールに及ぼす影響について
栗島 みゆき野澤 聡司三村 可奈小田 民美佐伯 香織三木 陽平三井 秀記森 昭博石岡 克己左向 敏紀
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2010 年 13 巻 Suppl 号 p. Suppl_33-Suppl_34

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抄録

糖尿病はイヌの内分泌疾患の中では一般的なものである。今回、糖尿病犬 4 頭において、ラットで血糖降下作用のあるオロット酸Mgとオロット酸Caを 1 日 1 回0.1 g/kg、経口で 3 週間反復給与し、血糖コントロールに対する影響と生体への安全性を検討した。その結果オロット酸Mg、オロット酸Caともに、糖尿病の長期コントロールマーカーである糖化アルブミン (GA) が給与前に比べ給与後で有意に低下した。またオロット酸Mg、オロット酸Caともに血液一般および生化学検査の値に有意な変化はみられなかった。オロット酸給与はインスリン補助療法として、インスリン投与量の減量に寄与するかもしれない。

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© 2010 日本ペット栄養学会
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