ペット栄養学会誌
Online ISSN : 2185-7601
Print ISSN : 1344-3763
ISSN-L : 1344-3763
一般演題
健常犬におけるFII値の検討について
秋山 蘭生野 佐織上田 香織丸山 夏輝小田 民美佐伯 香織森 昭博左向 敏紀
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 16 巻 Suppl 号 p. Suppl_27-Suppl_29

詳細
抄録

健常ビーグル犬に対し、市販(ドライ)食の炭水化物源あるいは量を統一した食事を与え、食後の栄養代謝の影響を比較評価した。炭水化物源は小麦・トウモロコシ・米の3種類を選択した。炭水化物量が統一され、源が異なる食事間、さらに炭水化物源が統一され、量が異なる食事間ではGlu、Ins分泌に影響を与えることはなかったが、GLP-1あるいはGIP分泌に有意差が生じた。この2項目の有意差は炭水化物源や量の違いではなく、むしろ食事中の脂質および食物繊維の含有量に影響を受けていることが考えられた。これらのことから、健常犬において市販食での炭水化物源および量はGlu、Ins分泌量に影響は認められなかったが、食事中の脂質および食物繊維の含有量が消化管ホルモンであるGLP-1、GIP分泌量に関与していることが分かった。

著者関連情報
© 2013 日本ペット栄養学会
前の記事 次の記事
feedback
Top