ペット栄養学会誌
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ウサギの窒素利用に関する基礎的研究―予備試験報告―
瀬高 絢成田 紹人大澤 香織丸田 良子池田 周平祐森 誠司
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2013 年 16 巻 Suppl 号 p. Suppl_32-Suppl_33

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抄録

CP14%、TDN60%のウサギ用基礎飼料とその窒素量の約1/3を尿素に置換した試験区飼料を調製した。5日間の予備飼育後、28日間飼育試験を行った。飼料摂取量は毎日、体重は1週間ごとに測定した。また、バリカンで被毛を刈り取ったウサギに同様の試験飼料を給与して90日後に再び被毛を刈り取り、育毛量の比較を行った。現在、基礎飼料給与後1時間ごとに採血を行い、血漿中L-カルニチン量の変化について検討している。結果として尿素配合により若干の飼料の嗜好性低下は認められたが、飼料効率に差は無く、育毛量にも差は無かった。よって、窒素源が異なることに起因する体内の窒素利用に差は無いと推定された。この確認を目的とした血漿中L-カルニチン量の変化については、食後の時間経過で変化が認められるので継続して検討する。

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© 2013 日本ペット栄養学会
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