抄録
高脂肪食を摂取したマウスの系統間で脂質代謝の差異を検討した。C57BL/6J(B6)、BALB/cA (BALB)およびKKマウスに、通常食と、高脂肪食として高紅花油食、高ラード食、高パーム油食を6週間不断給餌後に解剖し、肝臓と精巣上体周囲脂肪の重量、血液生化学値を測定した。B6とBALBマウスは、高紅花油食群と高ラード食群の体重が有意に増加し、KKマウスは高脂肪食群全てで有意に増加した。B6とBALBマウスの脂肪重量は高ラード食群が最も大きかったのに対し、KKマウスは高パーム油食群が最も大きかった。血糖値は、B6マウスでは全ての高脂肪食群で、BALBマウスではと高ラード食群で有意に上昇し、中性脂肪は、BALBとKKマウスの高パーム油食群で有意に上昇した。よって、マウス系統と摂取した食餌中の脂肪の違いにより、脂質代謝反応は異なることが明らかとなった。