ペット栄養学会誌
原著論文
健常犬における経口糖負荷試験後の運動が糖・脂質代謝に及ぼす影響
生野 佐織佐伯 香織秋山 蘭小田 民美上田 香織丸山 夏輝森 昭博左向 敏紀
著者情報
ジャーナル フリー

19 巻 (2016) 2 号 p. 74-81

詳細
PDFをダウンロード (1215K) 発行機関連絡先
抄録

運動による血糖変動は、食事内容および食事時間によって低血糖や消化吸収遅延など、様々な弊害を引き起こすことが報告されている。犬でも、食後に猟を行った猟犬において低血糖と思われる意識障害が報告されているが、その詳細は不明である。そこで本実験では、健常犬(n=4)に対する運動実施前の糖摂取が糖脂質代謝に及ぼす影響を検討した。運動は経口糖負荷試験開始30分後の血中グルコースおよびインスリン濃度が高値を示す時間帯で行った。結果より、血中グルコースおよびインスリン濃度共に高値を示す時間帯での運動実施は、筋への糖取り込み作用とインスリン作用とが合わさり、血中グルコース濃度の急激な低下を引き起こすことが示唆された。また、絶食時の運動は脂肪分解を亢進することがわかった。しかし、これらの結果はあくまで糖質のみを摂取した場合の変動であり、今後実際に様々な栄養素を含む食事を摂取した場合の変動を検討していく必要がある。

著者関連情報
© 2016 日本ペット栄養学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top