ペット栄養学会誌
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原著論文
維持期のイヌにおける手作り食レシピ中栄養素の充足・過剰調査の再評価
馬場 亨太清水 いと世舟場 正幸松井 徹
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2019 年 22 巻 2 号 p. 65-83

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抄録

先の報告で収集した維持期のイヌ用手作り食レシピ(n=208)を対象とし、栄養素の充足と過剰の再評価を行った。栄養基準として、AAFCO養分基準(2016)の最小量と最大量、あるいは、NRC飼養標準(2006)の推奨量と安全上限量を適用した。適用した栄養基準の相違は、多くの栄養素の充足と過剰評価結果に大きな影響を及ぼさなかったが、リン、鉄およびコリンが充足したレシピ数が大きく変化した。 栄養基準の相違が大きい栄養素の評価には、基本的に、より高い充足基準を適用することが望まれる。アトウォーター係数あるいは修正アトウォーター係数を適用し得た代謝エネルギー量を基に各栄養素の充足評価をNRC飼養標準(2006)の推奨量を用いて行った。その結果、エネルギー換算係数の相違は充足評価の結果に大きな影響を及ぼさないことが示唆された。β-カロテンおよびビタミンD2にいくつかの相対活性係数を適用し、それぞれをレシピのビタミンAおよびビタミンDの含量に算入したところ、β-カロテンはビタミンA栄養に大きく貢献している可能性が示唆された。一方、ビタミンD2はビタミンD栄養にほとんど貢献していないことが示された。

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© 2019 日本ペット栄養学会
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