ペット栄養学会誌
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発育ステージの異なるウサギのCP要求量と利用性に関する研究
村松 仁江利川 智己梅原 佑実子黒澤 亮池田 周平渋井 仁志祐森 誠司
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2008 年 11 巻 Supplement 号 p. 27-28

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抄録
発育ステージの異なるウサギのCP要求量,利用性について飼料中CP水準を変えて検討した。2ヵ月齢(1896±2g) の幼兎にはCP12,16,20%, ME2.85k cal/gの飼料を,成兎にはCP8, 12, 16 %, ME2.87kcal/gの飼料を給与する3区を設け,23日間の飼育試験で最後の3日間に全糞採取法による消化試験を行った。幼兎で飼料摂取量はCP16%区がCP12,20%区より多くなる傾向にあり,成兎でCP12%区がCP8%区に対して有意に(P<0.05)多くなった。内因性窒素排泄量は幼兎で471.2mg/kg0.75, 成兎では325.5mg/kg0.75となり,両発育ステージで飼料中CP含量の影響は認められなかった。真のCP消化率は幼兎で各90.5±2.2, 91.4±0.9, 91.1±0.9%となり,成兎では78.2±3.3, 8.5±2.7, 83.3±1.5%となった。成兎ではCPの要求量は低下し,飼料由来CPの利用性も低下すると推察された。
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© 日本ペット栄養学会
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