2002 年 5 巻 Supplement 号 p. 11-12
サトウキビの搾り粕であるバガスをペットの繊維源として利用するため,蒸煮処理微粉末バガスをマウス飼料に10%配合し給与した。体重は,バガス区の3,4週齢体重が対照区と比べ軽くなった。飼料摂取量は,バガス区が対照区に比較し多かった。バガス区の小腸重,盲腸重および大腸重が重くなり,小腸長,大腸長も長くなった。消化管組織の顕微鏡像写真において回腸絨毛,結腸粘膜および盲腸粘膜の発達が観察された。繁殖に悪影響はなく,奇形も観察されなかった。以上の結果から蒸煮処理バガスは,繊維源として有用であると考えられる。