ペット栄養学会誌
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ドライキャットフードの蛋白質源
肉粉とコーングルテンミールの比較
松本 千穂松木 邦都後藤 健金子 政弘舟場 正幸入来 常徳波多野 義一阿部 又信
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2002 年 5 巻 Supplement 号 p. 39-41

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抄録

成ネコ8頭を2群に分け,肉粉および肉骨粉(MM)またはコーン・グルテンミール(CGM)を主要蛋白質源とするドライフード(粗蛋白質33%)を給与し,1期3週間のswitch back法により消化率,窒素・ミネラル出納,および尿の性状を比較した。摂食量ならびに乾物消化率はCGM食給与によって低下した。CGM食給与群では摂取窒素量ならびに窒素吸収率が低下したことに加え,吸収窒素の利用効率が低下した結果,窒素蓄積MM食給与時の38%に過ぎなかった。また,ミネラル(カルシウム,リン,マグネシウム)蓄積に関してもCGM食給与群の方が低く,特に,カルシウムとマグネシウムの蓄積は負の値を示した。尿pHはいずれも6.1前後で,尿中ストルバイト活性積,ストルバイト結晶数,ならびに不溶性成分濃度に関して群間に差はなかった。

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