ペット栄養学会誌
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畜産副生物を用いたペットフードの製造およびその保存性とイヌの嗜好実験
宮原 晃義日高 絢子古川 知愛小牧 弘河野 省一
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2004 年 7 巻 2 号 p. 62-66

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抄録
畜産副産物である豚の胃,腸と肝臓を有効に利用する目的で二軸エクストルーダーを用いてイヌ用ペットフードを製造し,その保存試験,栄養成分分析およびビーグル犬による嗜好試験を試みた。1.畜産副産物などの原料中の細菌数はエクストルージョンクッキングにより著しく減少し,特に大腸菌群はペットフード中にはまったく検出されなかった。また,酸化などによる飼料の酸度上昇も起きず,室温と冷蔵の差はほとんどなく,26日間の保存期間中には品質の劣化は認められなかった。
2.栄養成分分析の結果,タンパク質,脂肪および炭水化物はいずれもイヌの栄養要求量の範囲内であった。
3.ビーグル犬10頭による嗜好試験で給与日数が経過するにつれて摂取量が減少した。しかし水を加えて湿潤化することで摂食量が増加した。
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