抄録
マウスにおける引っかき行動や皮,膚中のセラミド含量に及ぼすL - セリンとリノール酸の影響を調べるために,L-セリンとリノール酸を経口あるいは飼料に配合して与えた。引っかき行動は,コンパウンド48/80の皮下投与あるいは表皮への塗布で誘導したが,L-セリンによる軽減効果は認められなかった。一方,リノール酸の単独投与では引っかき行動が増加する傾向にあったが,L-セリンの同時投与により軽減された。薄層クロマトグラフィーによる解析では,皮膚のセラミド含量にL-セリンとリノール酸の影響は認められなかった。健康なマウスに,L-セリンとリノール酸を投与したとしても,セラミド合成量を高めることはないと考えられる。