くすりと糖尿病
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原著論文
ペン型インスリン注入器用注射針の形状から得られる印象に関する臨床調査
〜従来型のBDマイクロファインプラスと新形状NovoTwistTMの比較〜
朝倉 俊成清野 弘明金子 純清水 茉耶菅原 秀樹高橋 正晃
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2016 年 5 巻 2 号 p. 188-193

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抄録

現在,わが国で市販されている注射針の形状は,BDマイクロファインプラスTM 32G 4mm Thin Wall(日本ベクトン・ディッキンソン:BDMF)のように針基が凸状になっているが,海外では皮膚に接触する面を平面にし,さらに容易に着脱できるようにユニークな形状を呈したNovoTwistTM 32ゲージ5mm(Novo Nordisk A/S:NTw)が発売されている.そこで,BDMFとNTwの針基形状が使用者にとって視覚的にどのような印象を与えるのか,さらに着脱操作についての評価を得るために,糖尿病患者76名を対象にハンドリングによる調査を行った.その結果,BDMFはNTwより「針が長く感じ,針を見た時の恐怖感や刺した時に痛いと予想される」という負の印象が多く(p<0.001),「曲がりやすい」や「折れやすい」という危険性に関する印象も強かった(p<0.001).着脱操作の評価では,「着脱が簡単」や「急いでいる時でも確実に着脱できる」で,90%以上がNTwを選択していた.最終的に「毎日使用するとしたら使いたい針」は,約80%がNTwを選択していた.これは,NTwが有する特殊な形状がBDMFに比べて負の印象や危険性に関する印象を減少させたこと,新機構によって着脱の操作性を向上させたことを反映したものと言える.今後,多種の注入器との嵌合の互換性を確保するなどの課題はあるものの,NTwのような新形状が高齢者の多いわが国のインスリン自己注射療法において,適正な注入操作や患者のquality of life (QOL)維持に大いに貢献するものと期待できる.

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© 2016 一般社団法人日本くすりと糖尿病学会
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