抄録
本研究は,日本人成人英語学習者を対象とし,明示的な発音指導と自動音声認識(ASR)ソフトを用いた即時フィードバックの効果を調査した。参加者は22–77歳の日本人英語話者26名である。発音指導は90分のワークショップ形式で子音のミニマルペア3組の指導を行った。結果として,明示的な指導とASRソフトを用いた練習は,日本人の成人英語学習者(EFL)に対して有効であると結論づけた。全体として中程度の上達が見られたこと,ASRソフトを使った即時フィードバックは学習者の学習動機になりうること,発音を文字として認識することでメタ認知が起きたこと,ASRソフトの表記と人的評価に正の相関があることなどを導き出し,発音指導として有効な指導方法のひとつであると結論づけた。