2018 年 43 巻 1 号 p. 41-46
2-Aminoethanol(EA)を含む水溶液中での加水分解によるメチルパラチオン(MP)の除去について調査した.MPは紫外可視分光法およびEIモードでのGC-MSにより測定した.加水分解反応の反応速度論的研究をpH4, 7および9の水中で,75°C, 85°Cおよび95°Cで実施した.EA濃度が60, 100および200 mg/L の条件においてMPの分解は擬一次反応速度論に従い,pHおよび温度に強く依存することがわかった.MPの分解速度は,pHの上昇とともに大きくなった.90分後の変換率は pH 9で93.5%であり,pH 7および4ではそれぞれ69.9%および49.8%であった.固相マイクロ抽出(SPME)によって水溶液から除去されたMP分解生成物を同定した結果,主な中間生成物は,p-nitrophenolおよびO,O-dimethyl phosphorothioateであった.この研究の結果,EAの存在下での加水分解は,MPを含む溶液の汚染除去のための有効なプロセスであることがわかった.(文責:編集事務局)