Journal of Pesticide Science
Online ISSN : 1349-0923
Print ISSN : 1348-589X
ISSN-L : 0385-1559

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

ニコチン性アセチルコリン受容体に作用する殺虫剤の無脊椎動物における薬理学
Andrew J. CrossthwaiteAurelien BigotPhilippe CamblinJim GoodchildRobert J. LindRussell SlaterPeter Maienfisch
著者情報
ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: D17-019

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録
ニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)は,カチオン選択性細孔の周囲に配置された5つのタンパク質サブユニットからなるリガンド作動性イオンチャネルである.いくつかの天然および合成殺虫剤は,nAChRと相互作用することによってその効果を表す.ここでは,ネオニコチノイドとその関連化合物の標的害虫に対する薬理作用についてまとめた.無脊椎動物に内在するnAChRを構成するサブユニットの量比は不明であるが,昆虫の受容体調製物において,ネオニコチノイド結合部位の存在が明らかにされ,これら殺虫剤は広範囲のnAChRに対して異なる薬理作用を表すことが示された.スピノシンは,主に鱗翅目のような咀嚼害虫を防除するために使用されるに対して,ネライストキシン類縁体は接触および浸透作用を介してイネおよび蔬菜害虫に使用されるが,これら殺虫剤の薬理作用は特有で,ネオニコチノイドの薬理作用とは異なる.
著者関連情報
© 2017 Pesticide Science Society of Japan
feedback
Top