Journal of Pesticide Science
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アズキゾウムシおよびヨツモンマメゾウムシの産卵目印フェロモン
酒井 案理本田 博大島 康平山本 出
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1986 年 11 巻 2 号 p. 163-168

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抄録
アズキゾウムシ, ヨツモンマメゾウムシは寄主アズキへ均等に産卵するが, これは卵とBCS (生物的条件づけ物質) による条件づけが少ないほうのアズキを選び, 雌が産卵していくためである. このBCSは雌雄が分泌しアズキに付着するが, 雌からのものが主な役割を果たしている. これらのマメゾウムシはBCSの多少を判別するが, 産卵阻止活性はなかった. また両種からのBCSは相互に働き, 類似の物質と考えられる. 以上よりBCSは産卵目印フェロモンといえる.
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