Journal of Pesticide Science
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ピラゾレートの除草活性本体DTPの水中および土壌表面上での光分解
山岡 剛辻野 泰宏安藤 満中川 昌之石田 三雄
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1988 年 13 巻 1 号 p. 29-37

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抄録

ピラゾレートの加水分解産物で除草活性の本体であるDTP[4-(2,4-ジクロロベンゾイル)-1,3-ジメチル-5-ヒドロキシピラゾール]の水中および土壌表面での光分解をピラゾール環またはベンゼン環を14Cで標識した化合物を用いて検討した. 太陽光にさらすと, DTPは土壌浸出水中で蒸留水中よりも12倍速く分解し, 半減期は約6日であった. 土壌浸出水中でのDTPの光分解の様相は2種類の土壌間で質的, 量的にきわめて類似していた. 2種類の土壌薄層上でDTPは太陽光により徐々に分解した. DTPはピラゾール環の1位と3位のメチル基の酸化, ベンゾイル結合の開裂, ピラゾール環およびベンゼン環の開裂を受け, 最終的には光無機化された. 水中や土壌表面からのDTPの揮散は認められなかった.

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