Journal of Pesticide Science
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油性エーロゾル殺虫製剤の噴霧粒子径が噴霧粒子の気中存在比率に及ぼす影響
エーロゾル製剤の殺虫効力に影響を及ぼす要因 (第3報)
津田 重典西部 勲新庄 五朗
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1988 年 13 巻 2 号 p. 253-260

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抄録

異なった噴霧粒子径 (Rosin-Rammler 式における平均径で19.4μm, 35.8μmおよび71.4μm) を与える3種の油性エーロゾル製剤の, 気中粒子の濃度変化を調べた. 気中粒子の濃度は時間の経過とともに低下し, 粒子が大きいほど気中濃度の低下の速度も速かった. Stokes の法則を用いた個々の粒子の計算落下時間と, 測定された気中粒子の濃度の比較から, 噴霧粒子はそれを構成する溶剤の蒸散ロスにより短期間のうちにやせることが示唆された.

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