Journal of Pesticide Science
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環構造を有するベンズアニリド化合物の稲紋枯病に対する活性
大住 忠司対馬 和礼前田 清人井上 悟板谷 信重
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1989 年 14 巻 2 号 p. 229-233

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抄録

メプロニル, フルトラニルに共通するイソプロポキシ基に着目し, このもののコンホメーションを固定化したモデルとして種々の環構造を有するベンズアニリド化合物を合成し, それらの稲紋枯病に対する活性を調べた. ジヒドロフラン, テトラヒドロナフタレン, インダン環を有する化合物の中では, インダン環を有するものに良好な活性が認められ, また, インダニル基の1位にメチル基が導入された場合に活性が強化された. 本系統中最も高活性であったN-(1, 1-ジメチル-4-インダニル)-2-(トリフルオロメチル) ベンズアミドは稲紋枯病に対し, 良好な予防, 治療効果を有し, その活性は, メプロニル, フルトラニルを凌ぐものであった.

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© 日本農薬学会
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