Journal of Pesticide Science
Online ISSN : 1349-0923
Print ISSN : 1348-589X
ISSN-L : 0385-1559
キャピラリーGC-MSを用いたグアザチンの分析法
今中 雅章門田 実小川 登熊城 一男森 忠繁
著者情報
ジャーナル フリー

1993 年 18 巻 2 号 p. 141-146

詳細
抄録

キャピラリーGC-MSを用いた穀類 (小麦, 米等) 中のグアザチン微量分析法を開発した. 短くしかも膜厚の薄いキャピラリーカラム (DB-5, 0.25mmφ×5m, df=0.1μm) を使用することによって, 分子量が700を越えるグアザチン誘導体の良好なピークをトータルイオンクロマトグラム上に得ることが可能となった. そのEIマススペクトルは, m/z=244にベースピーク, またm/z=795に分子イオンピークを示した. この二つのフラグメントをモニターイオンとして採用したSIM法では, 注入量40~750pgの範囲で直線性の良い検量線 (内部標準: シクロプロトリン) が得られ, 最少検出量は40pgであった.

著者関連情報
© 日本農薬学会
前の記事 次の記事
feedback
Top