Journal of Pesticide Science
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玄米中におけるグアニジノ殺菌剤 (グアザチン) のガスクロマトグラフィーによる定量
小林 裕子俣野 修身後藤 真康
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1977 年 2 巻 4 号 p. 427-430

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抄録

グアニジン系殺菌剤 Guazatine (DF-125; 1,17-diguanidino-9-azaheptadecane acetate) のガスクロマトグラフによる選択的分析法を確立した.
玄米中の Guazatine を0.5N NaOH/MeOHで抽出し, クロロホルムに転溶後, Hexafluoroacetylacetone (HFAA) と反応させ, bis [3,5-bis (trifluoromethyl) pyrimidy-1-amino]-8,8′-dioctylamine とし, これをFTD付ガスクロマトグラフで定量する. 検出限界は0.05ppm, 回収率の平均は約90%であった.
本法によれば Guazatine を分解することなく, 親化合物のままで選択的に測定できる利点がある.

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