Journal of Pesticide Science
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フルアジナムおよびその類縁体の定量的構造活性相関
キュウリうどんこ病, イネいもち病およびイネ紋枯病菌に対する予防活性
赤木 俊夫三谷 滋光明寺 輝正長谷 邦昭
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1996 年 21 巻 1 号 p. 23-29

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抄録
Fluazinam [3-chloro-N-(3-chloro-5-trifluoromethyl-2-pyridyl)-α, α, α-trifluoro-2, 6-dinitro-p-toluidine, Frowncide®, IKF-1216] およびその類縁体のうどんこ病, いもち病および紋枯病に対する防除活性についてのQSAR解析 (ALS法) を行ない, 灰色かび病での結果 (前報) と比較した. 灰色かび病の場合と異なり, うどんこ病ではベンゼン環3位の置換基効果は電子的, および疎水的パラメータで説明された. 作用メカニズムの可能性として, ラット肝ミトコンドリアで報告されている uncoupling 活性などが考えられる. 一方, いもち病, 紋枯病の場合には電子的, および疎水的パラメータとともに灰色かび病でも見いだされた特異的な効果を考慮することにより良好な結果が得られた. これらの菌では二つの作用メカニズムが働いている可能性が示唆された. 溶媒効果を考慮した分子軌道計算 (AMl-COSMO法) の結果, fluazinam ではプロトンの解離によって, 構造緩和と電荷の非局在化が起こることによって非極性環境下でも解離しやすくなっていることが確認された.
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© 日本農薬学会
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