Journal of Pesticide Science
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フルアジナムのナシ黒斑病菌の感染過程に対する影響
三谷 滋大橋 かおり山口 朋奈光明寺 輝正
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1996 年 21 巻 1 号 p. 61-63

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抄録
フルアジナムはナシ黒斑病菌 (Alternaria alternata Japanese pear pathotype) の胞子発芽を阻害し. そのEC50値は3.2ppmであった. さらに発芽した胞子の発芽管長は, 0.1ppm処理で無処理区と比較して61.1%の阻害を示した. また, その結果としてその後の付着器形成や侵入菌糸の形成も抑制され. そのEC50値はそれぞれ0.1ppm以下であった. これらの結果から, フルアジナムは黒斑病菌の胞子発芽から菌糸伸長に至るすべての過程に作用するが, 胞子発芽より発芽管の伸長以降により強く作用するものと考えられた. この結果は, 既報の数種の植物病原菌に対する阻害パターンと異なっていた.
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© 日本農薬学会
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