1999 年 24 巻 4 号 p. 357-363
ジョアンナブロチャルスキー, アルドスC. ベアフット水稲用除草剤ベンスルフロンメチル及びアジムスルフロンの田面水中濃度の消長を実圃場を用いてモニターした. その実験結果についてUS EPAのコンピューターモデルEXAMS2を用いて検証を試みた.
その結果, EXAMS2の基本的な標準シナリオを用いた場合と圃場試験の結果にはその濃度消長にかなり大きな差が見られた. 自然水中の光分解による活性酸化物濃度がこの場合は関与していることが予測された. コンピューターモデルを用いた環境濃度予測が世界的に使われる傾向にあるが, 圃場試験による検証が必須であることを強く示唆している.