Journal of Pesticide Science
Online ISSN : 1349-0923
Print ISSN : 1348-589X
ISSN-L : 0385-1559
1-アリールメチル-2-アリールイミダゾリジンの合成と殺ダニ活性
利部 伸三酒向 美紗岩屋 和子桐山 和久
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 26 巻 4 号 p. 393-398

詳細
抄録

新規の1-アリールメチル-2-アリールイミダゾリジンを2種の方法, 即ち, 2-アリールイミダゾリジンの1-位の窒素原子へのハロゲン化アリールメチルの塩基存在のもとでの求電子置換反応あるいはN-アリールメチルエチレンジアミンとベンズイミデートとのイミダゾリジン環化反応によって合成した. 生成物の構造はNMR, MSやIRスペクトルなどで確認した. MSスペクトルでは2-置換イミダゾリジン構造に特徴的な解裂パタンが見られた. 殺ダニ活性はアリールメチルに関してはパラ位のクロロ, t-ブチル, フェニル置換体, 2-アリールに関してはオルト位のジフルオロ体に見られ, その中で, 1-(p-クロロベンジル)-2-フェニルイミダゾリジンと1-ベンジル-2-(2,6-ジフルオロフェニル) イミダゾリジンに50ppmで強い活性が見られた. 1位の (クロル置換) ピリジルメチルや2位のピリジン誘導体は弱い活性しか示さなかった.

著者関連情報
© 日本農薬学会
前の記事 次の記事
feedback
Top