Journal of the Japan Petroleum Institute
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一般論文
環境対応潤滑油に対する潤滑油添加剤の効果-低粘度基油に対する含リン耐摩耗剤低減の試み-
南 一郎村上 浩之七尾 英孝森 誠之
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2006 年 49 巻 5 号 p. 268-273

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抄録
低粘度基油による省エネルギーを実現するために添加剤による摩耗防止を考慮する必要がある。本研究では低粘度基油に適する含リン添加剤の耐摩耗性を境界潤滑条件下で評価した。鉱油ではジアルキルホスホン酸エステルがよい耐摩耗性を示すが,トリアルキルおよびトリアリールエステルの耐摩耗性は劣っている。添加剤の適合性は鉱油の精製プロセスにも依存する。溶剤精製油に対する添加剤効果は予測できないことがある。同じ摩擦条件では水素化精製油に対してよい添加剤効果が観察される。摩擦試験結果と,表面分析で得た摩擦面上のリン含有量にはよい相関が見られ,鉱油に対してリン濃度0.062重量%(620 ppm)以上の添加剤が必要である。合成エステル油は鉱油よりもよい潤滑性を示すが,既存の添加剤が必ずしも適応できない。これは低粘度エステル油に対して顕著であり,新たな添加剤であるヒドロキシアルキルリン酸エステルを評価した。これはリン濃度0.016重量%(160 ppm)でよい耐摩耗性を示す。この添加剤は速やかに境界膜を生成し,その結果としてよい耐摩耗性を示す。動的条件では境界膜の修復能が耐摩耗性に重要であることを示した。
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© 2006 公益社団法人石油学会
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