抄録
ポリマー溶液圧入は原油増進回収のための効率的な手段と考えられている。本報告ではクロスフローおよび吸着を伴う油層において,水溶性ポリマーの圧入が油層内流動挙動と原油回収に与える影響につき調査した。5点法における水攻法実施後のポリマー攻法の生産挙動を評価するため3次元数値モデルが利用され,ポリマーおよび貯留岩の特性である吸着パラメーター,垂直方向の浸透率の不均質性に関し調査した。その結果,吸着パラメーター値が小さい場合には,水油比の低下ならびに原油回収の増加が確認されたものの,垂直方向の浸透率の不均質性が大きい場合にはポリマー攻法における容積掃攻効率および置換効率の低下が確認された。