Journal of the Japan Petroleum Institute
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総合論文
UOP UniflexTMプロセスによる中間留分高選択型の重質油アップグレーディング技術
Daniel GillisMark VanWeesPaul ZimmermanEd Houde
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2010 年 53 巻 1 号 p. 33-41

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抄録
石油業界は,これまで経験したことがないような原油価格の変動や需給状況の変化に対処せざるを得ない状況に直面している。しかしながら,重質油の生産を抑制する代わりに,中間留分を増産したいという傾向自体は,何ら変わっていない。従来の水素化分解や接触分解(FCC)技術だけでは,ガソリンから中間留分への生産シフトの要望に答えることは困難であろう。そのような環境の下では,残査油を高転化率で軽質化し,中間留分を選択的に得る新技術の開発が望まれている。理想的には,コスト面でメリットが得られ,かつ実機性能が保証されるような新技術であるべきである。UOPは,そのような残査油を変換して中間留分を増産したいという要望に答えるため,最新のアップグレーディング技術を駆使し,Uniflexプロセスを開発した。この高転化型のスラリー床水素化分解技術は,安定した実機性能を有しており,UOPのUnicrackingTM技術とUnionfiningTM技術を採り入れたものである。このUniflexプロセスでは,残査油が90 wt%以上含まれる重質油に対して,中間留分得率として50 vol%を超える性能を示した。本報では,Uniflexプロセスの性能と経済性について,他の残査油アップグレーディング技術に対する優位性を提示し,さらに当技術の応用性についても紹介する。
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© 2010 公益社団法人石油学会
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