抄録
固体超強酸系脱硫剤(硫酸化アルミナ)の市販灯油脱硫性能を回分式および流通式実験装置で評価した。酸性吸着剤,特に硫酸化アルミナを使用した吸着脱硫は,市販灯油の温和な条件での脱硫において有望な方法であった。酸性質が吸着性能に影響しているものと思われた。酸化銅-酸化銀担持活性炭系脱硫剤0.3 l およびルイス酸性硫酸化アルミナ系脱硫剤3.8 l を直列に配置した吸着剤の組合せ4.1 l について,市販灯油の長期吸着脱硫性能評価を,水素供給なし,常温,PEFC約350 W相当の流量である105 cm3/hで実施した。チオフェン類およびベンゾチオフェン類の硫黄化合物は2300時間を過ぎても検出されなかった。ジベンゾチオフェン(DBT)類の硫黄化合物は810時間まで検出されなかったが,2000時間で0.02 mass ppm,2300時間で0.03 mass ppmに達した。特に,C3-アルキル-DBTは除去が難しかった。