抄録
ディーゼルエンジンからの排ガス中のNOを除去する方法として,NH3を還元剤として利用する選択的接触還元反応に注目し,模擬排ガス中に5種の有機物を添加し,Cu/ZSM-5の触媒活性に与える影響を調べた。低温での有機物添加はNO還元活性を低下させた。活性への影響は添加する有機物により異なり,反応温度200℃での活性劣化の大きさは,アセトアルデヒド>n-デカン>p-キシレン,デカン酸メチル>m-キシレンの順であった。失活した触媒を500℃で酸素処理することにより活性は回復しており,活性劣化の原因は触媒上への炭素質の析出のためと考えられる。